Refactoring My Intelligence

技術的/非技術的な雑記,備忘録等々

目指すところの人たち

自分が目指している領域(レベルや分野)にいる人達をみるとみんな大体高学歴だ.高学歴じゃないとその領域に行けないというわけではないが,確率は間違いなく高くなる.あくまでも確率の話なので,別に学歴が無くてもそういった領域にいる人もいるだろうが,自分が直接的・間接的に知った凄いと思う人達は全員高学歴だった.

自分も社会人になってからもう一度勉強し直そうと学校に通ったりしたが,周りの人には「今更行ってどうする」や「勉強して何の役に立つ」等と言われていた.

勉強が仕事の役に立つ最大の理由というのは,思うに,応用のための基礎知識が身に着くということではないだろうか.オンラインで閲覧できるシラバスや個人的に知り合った当事者たちと話しを総合して自分なりに解釈すると,(特に上位ランク大学の)情報系学科ではプログラミング言語の細かい文法規則等を手取り足取り教わることはあまりないようだが,プログラミング言語を用いて学ばせたい主題(計算機科学的なもの)についてはしっかり教えているという印象がある.

そういう教育の仕方が有効かなと自分でも思うのだが,その理由としては

  •  学校では言語の文法等は軽く一通り触る程度で、言語理論や形式的な考え方をじっくり教える
  • プログラム言語はあくまでも教えたいことを教えるための道具的な位置づけ。
  • それでもそうした抽象的な教え方の方が実は自分で考えることを要求されるため、一階層上の事(メタ知識というか何というか..)が学べて結果的にプログラム言語の理解が深まる

あたりが今思いつくところである.

一方,プログラミングをあまりやったことが無いような新卒達がエンジニア職として入社してくるIT系会社では,最初の数カ月でC言語Java等の1つの言語を(訳も分からず)こと細かに指導を受ける.しかも1日とか数日で特定の言語の文法を一通りやったりするので,その後すぐにでも使う機会がない限り多分すぐ忘れる.じっくり自分の中で咀嚼する時間もなく次から次へと課題が変わっていき,表面的なことを聞いただけで勉強したでしょう扱いされる.これでは現場に配属されてもすぐには使えないのは当たり前でしょう.

繰り返しになるが,世の中で注目されるようなソフトウェアを作る人達はかなりの高確率で高学歴だと思う.これはつまり,世の中で注目されるようなソフトウェアを作りたかったら,高学歴な人を雇うのはかなり有効な手段だということである.自分の会社をその他大勢の一つではなく,この業界で存在感のある骨太な会社にしたいのなら,高学歴な連中を採用するような戦略をとるのは良い方法の一つではないだろうか.